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第7回小学校生活

 いよいよ小学校入学です。あこがれの校区内の小学校に入学です。3年前は通えるかどうか不安でしょうがなかった学校に通えることがとても嬉しかったです。しかし、その学校でうまく軌道に乗れるのか、不適応を起こして転校することになるのではないだろうか等、常に不安が脳裏を駆け巡っていました。

 就学相談を終えて普通級の判定をいただいてから、校長先生をはじめ学校の先生と話す機会を作り情報交換をはじめていました。それがよかったのか、入学式の1週間前に小学校の教務主任の先生から「入学式の練習をしませんか」と声をかけていただきました。入学式は月曜日だったので前の週の金曜日に練習しました。リュウは担当の先生(担任の先生ではありません)の誘導で教室から体育館までの経路を確認し、椅子に座るまでを練習をしました。やはり初めての場所なのでテンションは上がっていました。練習をさせてもらって安心したのですが入学式でウロウロ、ペラペラしゃべったらどうしよう...と特性が出た時のことが頭をよぎりました。心配な気持ちを校長先生に伝えたところ「大丈夫とは思います。1年生全体が座る位置の後部に2名の先生を配置します。おしゃべりが始まったら声掛けをしますし、もしパニックを起こしたら会場から連れ出すことも考えます」と言ってくださいました。学校側としても対応を考えて下さっていることがわかり、心強く感じました。

 いよいよ入学式です。保育園の卒園式とは違い雨模様でした。リュウは分離不安を示すこともなく、すっと教室に入ることができました。私は保護者席でリュウ達一年生の入場を待っていました。リュウは他の一年生と変わりない様子で入場してきました。式の間は後ろを見たり、時々独り言が聞こえてきたのですが、補助の先生が諭すと静かにすることができました。他にもキョロキョロしたり、落ち着かない一年生がいたので、リュウはそこまで目立ちませんでした。担任の先生の発表があったのですが、新しくリュウの学校に着任した先生でした。今まで長い間かけて学校と連絡を取っていたのですが、一から先生に伝えなおさないといけないのかと呆然としましたが、入学式後のホームルームで先生の明るい人柄にふれて根拠は無かったのですが「この先生なら大丈夫!」と感じました。

 翌日から登校班での通学が始まりました。グループで登校するので安全や防犯の面では問題がなかったのですが、歩くのが遅かったり、他の人との距離の取り方がわからないリュウでしたので登校班のメンバーに迷惑をかけてしまうのではないかと思い、こっそり登校班の100mくらい後方をついていきました。すると意外と列を乱さず並んで歩けたので少し安心しました。学校に到着し1時間目までは教室の外から見守りました。慣れない場所なので離席して脱走しないかという心配があったのですが、こちらも一時間座ることができました。一旦帰宅して帰りの会の前に様子を見に行ったのですが、一日座っていて疲れたのでしょう、何回か離席をして先生がお話をしている最中に質問を繰り返していました。

 入学式から数日後、担任の先生がリュウの特性について話し合いたいと言ってくださって時間をとりました。療育センター時代に作成したリュウの特性の表と療育センターの先生が作成したお手紙を渡してリュウの特性について説明しました。担任の先生は以前にも自閉傾向の生徒を担任したことがあるとのことだったので、リュウの特性についてすんなり理解してくださいました。リュウに対しては全体指示の後、必ずリュウに対してもう一度個別指示を出し理解を確認しますとのことでした。学校の中でも先生間で共通認識をもっていただいていました。

 リュウのつかず離れずの付添は1週間ほど続けました。最後の方は子どもたちから「おばちゃん、何で毎日いるの?」と不審がられました。私以外に付添をしている親は誰もいませんでした(汗)。私は支援学級がないからリュウに何かあった時にはすぐに対応しないという気持ちが強かったのです。珠子の育休中だから時間が取れたのですけどね。フルタイムだったら絶対に無理だっただろうと思います。でも、初めでつまずいたら絶対に後に響いて学校に慣れるのに時間がかかると思ったので、私の気が済むまでつきあいました。意外と早く慣れたので何かあったら連絡を下さいと伝え後は先生に任せることにしました。下校班のお迎えは1学期間毎日頑張ったのですけどね。

 リュウの離席や多弁は5月ごろには、収まりました。リュウはルールを守ることが得意なので、学校でのルーチンワークが頭に入ってくるにつれリュウの学校生活は落ち着いてきたようです。学習面では遅れはなかったので授業もついていけました。文章題は苦手ですが、計算や文字の読み書きは得意でした。

 小学校では6年生が1年生のお世話係をすることになっていました。リュウにも担当の6年生がつきました。しっかりした女の子が担当でした。行事ごとにペアで行動していました。春の遠足、校内集会、夏のキャンプ、時に二人羽織状態になりながら面倒を見てくれました。なので、先生がつきっきりということはあまりなかったようです。

 リュウの障がいについては、クラスメイトや保護者にカミングアウトしないという方針でしたので、授業参観の時は肩身が狭かったですね。姿勢保持が難しくグニャグニャしたり、発表で当てられないと先生に文句を言ったり、当てられたかと思えば「わかりません」と言ったり...。授業参観で教室の雰囲気が変わり集中が持たなくなっている中でリュウが頑張っているのはわかるのですが、私は穴があったら入りたい気分でした。回を重ねるにつれて授業態度はよくなってきていたのですが、私は器が小さい人間なので他の親御さんはどう思っているのかとても気になっていました。

 そんなマイワールド全開のリュウですが、天然キャラ炸裂の発言やファニーフェイスで高学年の女子の人気者になりました。中には、からかいながら接する子もいるのですが、私が学校に行くと「リュウくんって可愛いね」とよく言われます。同級生からも対等の立場かどうかはわかりませんが可愛がられているみたいです。正直、友達関係とは言い難い状態ですが、リュウは人に対する執着がほとんどないのでそれが自然なのかも。リュウに友達ができるとしたら大人になってからかもしれません。いじめられずリュウが快適ならお友達をつくるのは焦らなくていいというのが私の考えです。

 9月、長かった休職も終わりいよいよ仕事復帰となりました。リュウはうまく小学校生活をスタートできたと思います。
「リュウ、明日からお母さんお仕事だからね」
「はーい」
いつものようにリュウはあまり気にしてないようでした。

【ミニ情報】
お子さんが障がいなどのため、将来働くことが十分にできないかもとご心配な方に、ジブラルタ生命様から有益な情報をいただいて掲載しております。
どうぞご一読ください。
「子どもの将来が不安な時に」

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