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第8回リュウの特性に関する一考察(親の視点から)

 我が家のリュウはなんとか無事に、一年生を過ごすことができました。山あり、谷ありの毎日で決して楽な道のりではなかったかもしれないのですが、学校生活においては担任の先生をはじめ、校長先生や他クラスの先生にも支えられて穏やかに過ごすことができたと思っています。リュウは4月から2年生。どんな日々が待っているのでしょうか?前回からの出来事については、次回以降に綴りたいと思っています。

 さて、今回は今までとはちょっと違った視点でリュウについて書いていきたいと思います。リュウは3人兄妹の一番上です。下の二人は今のところ、リュウに見られたような特性はないようです。リュウと下の子たちを比べると...、感性が違うのは「リュウの耳」に要因の一つがあるのではないか?と思うようになりました。ということで、リュウの特性についての一考察を記録することにしました。私自身、深く調べたわけでなく、日常生活について感じていることですので、専門家の方が読まれたら、ん?と思われるところがあるかもしれませんが、親独自の視点ということで、しばしお付き合いくださいませ。

 なぜ、耳に注目したかというと...、ある日の家族旅行でのことでした。
私たち家族は山の中のカーブの道を車で進んでいました。後部座席にいた私と、次男ハルは、少々の車酔いを感じました。ハルはいつもカーブの続く道を通ると気分が悪くなるのですが、この時は、吐きそうなくらい気分が悪かったらしく「ゲー(げっぷのこと)が出る」と半泣きの状態でした。リュウは大丈夫かなと目をやると、助手席で一生懸命漫画を描いていました。(読むのではなく描いていた!)私やハルはちょっと本に目をやろうものなら、すぐ胸がムカムカしてくるのに、リュウは絵を描いているなんて!そういえば、リュウは小さいころから車酔いを全然しない子どもでした。車酔いには耳の中の三半規管が影響しているとも言われますが、リュウはその辺が普通と少し違うのかなと、何となく納得しました。

 三半規管といえば、平衡感覚を司るとも聞いたことがあります。リュウは小さいころから不器用でしたが、平均台はとても得意な子どもでした。フラフラせずに一気に平均台を走り去る姿は圧巻でした。平衡感覚が優れているかどうかはわかりませんが、リュウはすごく多動というわけではありませんが、ダッシュで階段を駆け下りたり、高いところに登ったりすることよくありました。でも、今まで怪我をしたことがありません。学校のお友達のお母さんから聞いた話では、リュウはうんていの上(学校の運動場にある遊具です)を歩いていた!そうです。危ないことをすれば、その都度きちんと注意をしているのですが、一度言ってもすぐに実行できない特性。それをカバーしている平衡感覚を持つことで、ある意味絶妙なバランス感覚を持ち合わせているのかもしれません。

 音感についても特性を感じます。彼は赤ちゃん時代から音程よく歌うことができました。言葉を会話のツールとして話すことは4歳近くまでできなかったけど、歌は上手でした。現在リトミックとピアノを習い始めて4年目に入りましたが、教室の先生からもとても音感がよいとお褒めの言葉をいただいています。ただ、特性上、楽譜を読んでいたら手を動かすのを忘れるという状態なのでピアノ自体はゆっくりとしか上達していません。楽譜を読んで曲を弾くというより、音楽を聴いてその音から曲を弾く方が得意のようです。カーペンターズの「Top of the world」を楽譜はないのに音程をひろってメロディーを奏でていました。目指せピアニスト辻井伸行さん!ですね。

 リュウの耳の聞こえは正常だと思います。しかし、聞こえ方には特性があります。リュウに話しかけるときリュウが何かに集中していると、全然気が付きません。なので、リュウの体をタッチして気を向けるか、目を合わせないと話ができないことが多いです。その割には、私たち夫婦が会話している内容のキーワードをリュウが突然質問してきてビックリすることがあります。
学校の先生から聞いたエピソードですが、リュウの通う学校の改築が終わった後、給食時の放送が聞こえてくると耳を塞ぐようになったことがあったそうです。耳を塞ぎながら給食を食べるもので、給食が終わるのが遅くなったため先生が「なんで耳を塞ぐようになったの?」と聞いたら、リュウは「スピーカーからチッチッと聞こえてくるんだよ!」と言ったそうです。スピーカーが変わったことによる雑音だったと思いますが、その音は普通の人には聞こえないくらいの音だったので、誰も気が付かなかったのでしょう。それを聞いた先生は教室の音楽のボリュームを下げくれたそうです。するとリュウは楽になって落ち着き、耳を塞ぐことをやめたたそうです。この話を聞いた時には、「先生対応してくれてありがとうございました!」と素直に嬉しくなりました。普通の人には聞こえない音に対して理解を示してくださったことに感謝しました。もし、理解のない先生なら「先生は聞こえません」で終わりだったと思います。そのような対応だとリュウは雑音が苦痛で、多動や多弁になり、不適応を起こしていたのではないかと思います。

 雑音に関しては、ある特定の場所を通るときリュウが耳を抑えることが何度かありました。普通の人が聞こえない高周波、又は低周波が彼には聞こえるのかもしれません。リュウの耳は、私たちができる不要な音を排除するという機能が弱いと思われます。なので、常にリュウの頭の中は雑音だらけで、必要な指示を聞けないのではないかと分析しています。
皆さんはノリがよい音楽を聞くと自然と体が動きませんか?リュウは普通の人が聞こえない音まで聞こえてしまうので、常に頭の中に音がある状態だと思います。そうすると音に対して体が自然に反応してしまう→その音にノッてしまう→落ち着きがなく、多動になってしまう、というサイクルの中でリュウは生きているのかもしれませんね。

 リュウが不安定になる時期。それは花粉が飛んでいる時期。そう、リュウは花粉症なのです。今年の花粉症の時期は目が真っ赤になっていました。耳とつながっているのは鼻、鼻とつながっているのは目。リュウは花粉が目に入り、とても目がかゆそうでした。目が調子悪いと耳に影響するのでしょうか?気持ち悪かったのでしょう。それを払しょくするためか、リュウは花粉症の時期にエンドレスで鼻歌を歌っていました。この鼻歌は、リュウの頭の中でも繰り返されていたのでしょう。上記で書いたように中々指示が通りにくいリュウですが、花粉症の時期はいつも以上に指示が通りませんでした。いつも2回指示をしたら反応するのに、この時期は5,6回くらい言ってやっと反応するという状態でした。療育でリュウに対する関わり方を勉強して少しずつ成長を感じる日々であったのに、花粉症の時期は「成長が後退したのか!」とガックリしてしまう事が多々ありました。リュウに対して私の雷がドカーンドカーンと多発していました(怒ってもしょうがないのですが、私も仏ではありませんので)
これまでリュウを花粉症で病院に連れて行ったことはなかったのですが、あまりにも目が赤くなりすぎていたので小児科で抗アレルギー剤を処方してもらうと、すぐにいつものリュウに戻りました。たかが花粉症と思っていたけど、やっぱり自分の気持ちを伝えることの難しい自閉症児ですね。リュウは本当にきつかったのでしょう。体調には気を付けてあげないといけないなと反省しました。

 こうやって、リュウの日常の一部分を綴ってみたのですが、できるだけの配慮はしているけど、リュウだけを中心に回っている家族ではないなと感じられるのではないかと思います。私自身、すごくおおざっぱな性格です。私には仕事がありますし、ハルや珠子もいるので、リュウにベッタリというわけにはいきません。家族や学校、地域のコミュニティーから、彼が社会性を学んでいくことを願っています。リュウのことを受け入れてくれる場所をこれからも模索しながら、そのバックアップをしていく、それが私たち親の役割なのでしょうね。

 今回の話はでたらめな分析かもしれませんが、発達障がいの子どもの特性をよく観察して理解することにより、私たちでもありうる事象をより繊細に感じてしまうのが彼らなのだ!と思えば、育てにくいと言われている発達障がい児に共感し、寄り添うことができるのではないかと思うのです。

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